子ども用コンテンツを見直してみた
女の子は主役になれない?
新型コロナの自粛期間中、幼稚園もお休みになりました。
家でも運動するため、YouTubeで『しまじろうチャンネル』のダンスや体操をしていました。
長女は、うさぎの女の子みみりんが好きなので、みみりんを見て踊ります。
「次女ちゃんは、男の子の役ね」と長女からささやかれた次女は、真ん中のしまじろうを見て踊っています。
それを毎日見ていて…これは…このままでは、ちょっとまずいのでは?と。
次女は、真ん中で両手を広げて決めポーズ。長女は、しまじろうを見て手をキラキラ、とか。
どのダンスも、しまじろうがずっと真ん中、みみりんはずっと横っちょです。
そこから、いろんなコンテンツを見て疑問を持つように。
ほとんどのコンテンツで、真ん中にいるのは男の子で、だいたい、ご丁寧に脇に女の子が置かれています。
プリキュアなど、女の子が主人公のチームはみんな女の子。
女の子が男の子込みのチームのリーダーになっているコンテンツはほぼ見つかりません。
主な幼児教材の主人公もみんな男の子で、指導者的立場の博士なども男性キャラになっていたり。
うちでは、しまじろうの『こどもちゃれんじ』をやっているのですが、小学生の教材も男の子が主人公のようです。(もう小学校の教材の宣伝DVDが入ってくるんですよね。)
長女は、「小学生になったら、これも続けてやりたい」と言います。
ベネッセの窓口に、女の子が主人公になる予定はないのか問い合わせしたのですが、そのような予定はないそうで、なんだかモヤモヤ。
男の子が主人公のものも、もちろん見ていいのですが、意識しないと、女の子はいつも主人公のお友達。
音楽やお花やお菓子作りが好き、という役です。
女の子のいろんな可能性を見せてくれるものをたくさん与えてあげたいと思うようになりました。
こういう本があった 『世界を変えた100人の女の子の物語』
そういう話をしていて、知り合いからすすめてもらったのが、この本です。
『世界を変えた100人の女の子の物語』
原題は、『Good Night Stories for Rebel Girls』。
Rebel Girls〈反骨精神と挑戦する心をもった女の子たち〉という感じでしょうか。
世界中で活躍した女性100人のお話が紹介されています。
いわゆる偉人と言われるような人から、コンピュータ科学者、スパイ、女性海賊まで、バラエティに富む100人です。
この本がいいなと思ったのは、そんなすごい人たちも、昔は小さな女の子だったよと教えてくれるところです。
最初から世界を変えようという志を持っていたわけではない、小さな女の子。
好きなことをしようとして壁にぶつかり、でも好き、やりたいと言い続けてそれをかなえた。
おかしいと思うことをおかしいと言い、妨害を受けてもそれを曲げなかった。
そして、その自分の気持ちを信じ、外に向かって行動した結果として世界を変えてきた。
そんなお話がたくさん詰まっています。
女の子は行儀よく、とか、女の子は男の子の補助役、みたいな意識を吹っ飛ばしてくれる本です。
娘たちは、ドミニカ共和国のミラバル姉妹(独裁者と戦った4姉妹)の話やハイチの海賊ジャコット・ドライエの話が大好きです。
長女は、「うーん、海賊になるのはやめておこうかな。」と。
海賊を選択肢として考えてみた、というだけでもすごい影響ですよね。
まとめ
女の子みんなに、実は男の子にも、読んでほしい本です。
この本の最後には、『あなたのお話を書きましょう』というページが用意されています。
子どもたちがここに「自分の気持ちを信じてこんな行動をしたよ!」と書けるよう、サポートしていきたいですね。
お読みいただきありがとうございました!