長女は4月から小学生。
入学説明会と体験入学は新型コロナ流行の影響で中止になり、小学校から、準備するものなどが書かれた冊子が送られてきました。
義務教育ってなにが無償?
冊子の「準備するもの」を見ると、こんな感じでした。
「個人で準備していただくもの」として
- ランドセル
- 筆箱、鉛筆、消しゴム、下敷き、クーピー、クレパス、粘土、粘土板
- 上靴、上靴入れ
- 体操服、体操服入れ、エプロン、エプロン入れ、ランチクロス
- お道具袋、ブック袋
「入学後、学校で一括購入するもの」(これは、あとでお金を徴収するということなのか?)として
- 教科ごとのノート、連絡帳、連絡袋
- 水泳帽子
- PTAの名札
「無償配布されるもの」として
- 教科書〔国から〕
- 引き出し、給食用おぼん
- 数図ブロック(算数科学学習で使用)
- 赤鉛筆、ネームペン、ハサミ、のり、自由帳、ゴム印
- 児童名札
無償配布されるものと、自分で用意するものの区分けがよく分かりません。
鉛筆は親が買うけど、赤鉛筆は無償なの?
参考にした本 『本当の学校事務の話をしよう』(栁澤 靖明)
著者は、埼玉県の中学校の事務職員として勤務されている方。
学校の事務職員って、自分の学生時代を思い出しても、そんな人いたっけ?という申し訳ない感想しか出てこないのですが。
先日、娘が通う予定の小学校に書類を持っていた時に、玄関先の部屋で書類を受け取ってくださった方がいました。
あの方が事務職員さんかな?
この本によると、どこまでが無償で、どこからが親の負担か、はっきりと線をひけるものではないようです。
授業料と教科書については、法律によって無償とされている。
(授業料については、教育基本法。教科書については、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律。)
そのほかの教材や工作などの材料は、予算があれば無償、なければ親に負担を求めるという感じと理解しました。
そこに出てくる考え方が「受益者負担」だそうで、利益を受ける者がその利益を得るためにかかるものを負担するという意味。
家でも使えて、個人で管理する体操服やエプロンは親の負担。
図工の時間につくった作品は家に持ち帰るから、それをつくるために必要な粘土や絵を描くためのクーピーなどは親の負担。
娘の小学校の場合とも符合する気がします。
娘の小学校では無償配布される数図ブロックについても、書かれていました。
- 算数の授業で使って、家に持ち帰るから、親の負担で購入する
- 学校で公費で購入して、貸出する
- 教育委員会から入学祝いということで現物支給する
どのパターンも実例としてあるそうです。
今回は、3のパターンなのでしょうか?赤鉛筆もそうなのかも?
とにかく、この本を読んで、スパッと「これは無償でこれは親が負担というはっきりとした線引きはない」ということが分かりました。
本の中でも、教員が親の負担で教材を買おうとしていたけれど、著者が教員と一緒に、どのような教材をどんな買い方をするか考え、予算内で公費で買うことができた、という事例がいくつも出てきます。
義務教育とお金、これからも意識していきたいと思います。
本の著者は、なるべく親の負担が減るように、子どもたちにお金の心配をさせないようにと活動されているようです。
学校の事務職員さんに注目するとともに、今後の学校とお金にも注目していきたいと思いました。
お読みいただきありがとうございました!