娘はHSC~親ができそうなことをやってみた~

長女はほぼ間違いなくHSC(とても敏感な子)。次女もおそらく。夫と私はHSPです。うちでの試行錯誤を書いていこうと思います。

被害の蛇口を閉めたい。「有害な男らしさ」とポジティブ心理学

今日は、私が最近考えていることを書いてみようと思います。
 

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私は、仕事をしているとき、刑事事件にかかわるところにいたのですが、今でも時々、そのときの事件のことを思い出します。
 
特に、男性から弱い者に向けられる暴力。
女性、こども、「弱い方」に分類された男性。
痴漢、DV、ストーカー、強姦、リンチ。
自分は相手より強いことが分かっているんだから、それを見せつける必要はないはずなのに、なぜ強い方が弱い方に向かって暴力をふるうのか。
 
DVの被害女性たちを支援している方から話を聞いたことがあります。
その方たちが行っている支援は、女性を逃がし、生活を助け、力を与えること。
危険もある中で、とても尊いお仕事だと思いました。
同時に、男性側を変えることへのあきらめのようなものを感じました。
 
現場で感じておられることが正しいんだと思いますが、暴力を手段として用いる人を変えることはとても難しいんだと思います。
でも、蛇口をしめないと、水は流れ続ける、ということ。
被害が止まらないということ。
どうしたらいいんだろう。
 
そして、日本は自殺が多い。特に男性。
 
男性が幸せじゃないのかなと思いました。
 
 
これからの男の子たちへ :「男らしさ」から自由になるためのレッスン(著者:太田 啓子)

 

 
「有害な男らしさ」の呪縛が、男性を不幸にし、そのはけ口として、女性や弱い者を不幸にしているのでは、ということが書かれていました。
社会から求められる男らしさ。
弱音を吐かず、社会的な成功と地位を積極的に追求し、危機的状況があっても動じずにたくましく切り抜け、攻撃的で暴力的な態度をとることも許容される。
 
 
著者の方は、弁護士で、DV離婚事案やハラスメント事案での男性の言動を見て、「加害者が変われることを信じたい気持ちはありますが、それを説得や教育でうながすには、途方もない労力と時間がかかるのでは、と思ってしまいます。」と書かれています。
それで、これからの男の子たちには、そうならないような方法を知ってほしい、という内容になっています。
 
じゃあ、今もう成人している男性を変える方法はないのか。蛇口はしめられないのか。
 
 
最近、ポジティブ心理学というのを知りました。
病気の心を治す心理学ではなく、通常の生活を送る人がどうしたら幸せになれるかを考える。
男性が幸せになって、日々幸せを感じられれば、弱い人に力を見せつけることで心を満たすことがなくなるのでは。
この先も幸せがあると信じられれば、お金や信用を失っても、生きていたいと思えるようになるのでは。
 
男性学ポジティブ心理学を学んで、蛇口をしめることにつながるなにかができたらいいなと。
そんなことを考えています。
 
お読みいただきありがとうございました。