男女を色で分けるのは減っていく傾向
最近、ジェンダーへの関心から、「男の子は青とか黒で女の子は赤とかピンクっていうのをやめていこう」という流れがありますね。
次女が通っている幼稚園でも、今は、「男の子は紺色、女の子は赤色」のバッグですが、今後は男女同じ色にする予定だそうです。
ランドセルも、以前は、「男の子は黒、女の子は赤」でしたが、今は様々な色が用意されていますね。黒、紺、茶色、赤、ピンク、ラベンダーなどなど。長女のお友だちには、「白」という子もいました。
色だけでなく、制服のかたちでも、女の子でもスカートではなくズボンが選べるようになっているところも出てきているみたいですね。
トイレの表示どうなるの?
みんなが好きな色や服を身につけられるようになるのはとってもいいことだと思います(*^^*)
でも、こういう区別で、最後に残るのがトイレの表示かな?と思いました。
トイレの表示って、たいていピクトグラムで、男性用はズボン姿で青か黒、女性用はスカート姿で赤で表されていることが多いですね。
色は同じで、カタチだけちがうところもあるかな。
こういうの外国ではどうなのかな?と気になって調べてみました。
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
オーストラリア、香港、マレーシア、インド、フィリピン、オーストリア、タヒチ、タイの例が紹介してありました。
「男性が青又は黒、女性が赤」という色分けは一般的ではないんですね!
ほとんどの国で色分けは特にされていなくて、服や髪型のちがいで表されているようです。
(トイレの男女の色を入れ替えて、どのくらいの人が間違えるかを試した実験が行われ、男女のマークはそのままで、男性を赤色、女性を青色とした場合、日本人の大半が間違ったトイレに入ったのに対し、外国人はこの間違いをするケースが少なかったそうです。)
また、海外で色分けをしていないのは、色覚弱者への配慮といった観点もあるそうです。
なぜ日本は色で分ける?
男女のトイレのピクトグラムがつくられたのは、東京オリンピックがきっかけだったそう。
世界中の人が文字ではなく、パッと見て分かるようにということから考えられました。
男性はズボン姿、女性はスカート姿のカタチに決まったものの、男性がスカートを履く国もあるから、色でも区別しようということになったようです。
トイレマークの今後は?
今後、「女の子だからって、必ずしもスカートを履くってわけじゃない。」となってくると、だんだん男女のマークをどう区別したらいいか分からなくなってきます。
トランスジェンダーの方がどのトイレを使うかについても、最近は話題になることがありますね。
マークって、それぞれのグループの特徴を抽出して一般化して表すものなので、個々の人を尊重しようという流れとは反対になるのかなと。
こうなると、「今の男女のことではありません。昔はこうでした。」ということで、「男性はシルクハット、女性は淑女っぽい帽子の絵」、日本風だったら、「男性はチョンマゲ、女性は髷にかんざし」のようなものが主流になるのでしょうか。
今後のトイレマークがどうなっていくのか、楽しみです。
お読みいただきありがとうございました。