子供が「学校に行きたくない」となって、不登校に関する本をいろいろ読みました。
(うちは今のところ「不登校」まではなっていませんが、めちゃくちゃ参考になりました。)
不登校に関する本
本、たくさんあります。
①カウンセラーや医師が書いた「親の対処法」「子どもの気持ち」
②親が書いた「うちの場合」
③不登校だった人が書いた「不登校のときってこんな気持ち」「学校に行かなくても大丈夫だった」
④不登校解決を職業とする人が書いた「こうすれば学校に戻れる」
みたいな感じでしょうか。
読んでみて意外だったのが、④のジャンルです。
「とにかく子どもを学校に連れていきます。学校に戻して慣れさせればなんとかなる」みたいな怖い感じなのかと、最初は読むのに抵抗がありました。
ですが。
読んでみると、全然違う。
中身はどの本もわりと共通していて、
家で親子の信頼関係をしっかりつくる
親子のやりとりによって、子どもに自信をつけさせる
その結果、学校に戻れる
というステップ。
そのために、家で子どもにどう接したらいいか、ということが書いてある。
自信をつけるため言葉かけ
子どもに許していいこと、だめなこと
など、子育てのことですね。
プラス、学校へ戻るときのステップなど。
学校に行けなくなる原因については、
「学校は、子どもにとってストレスがかかる場所。
そのストレスに対処できる自信がなくなると、登校したくても登校できなくなる。」
というようなことが共通していました。
分かる気がします。
私ペーパードライバーですが、運転中に起こるであろうあれやこれやに対して対処できる自信がない。
だから、運転したくてもできない。
学校に行きたくても行けないって、それに似た感じなのかなあ。ちがうか?
でも、「学校が怖い」と「運転が怖い」は共通しているのかも?という気もします。
家で子どもにどう接していけばいい?
では家でどうしていったらいいか
- 指示、命令、提案をできるかぎりしない=子どもに自分で考えて行動させる
- 子どもが失敗する機会を奪わない
→ うちは、指示命令はしないようにしていたけど、「こうしたら?」という提案はけっこうしてたかも。
提案も、子どもの行動を親の考えで決めること。指示命令とほぼ一緒なんですね。
親から何か伝えたいときは、「あなたがこうしなさい、こうしたら」ではなく、「こうしてくれると私はうれしい、こうすると悲しい」と自分を主語にしたアイメッセージで伝えるといいそうです。
- ゲーム依存、昼夜逆転はやめさせる
ゲームに依存していると、親の話が入っていかない。現実に対応できなくなる。
昼夜逆転は、親との会話から逃げる手段にもなっている。健康にもよくない。
→ うちは、今のところ、これは大丈夫。
- 年相応に自分でできることは自分でさせる、親をあごで使う態度はやめさせる
幼い子でも、自分ひとりで何かをこなす経験は、困難に立ち向かい、自分で不安を乗り越える訓練になる。
敏感な子に対しては、「外で頑張ってきたから、家ではゆっくりさせてあげよう」と、親が子どもの要求をすべて受け入れがちになる。
結果、親がいないと何もできなくて不安、親から離れられない、となりがち。
→ うちも当てはまるところがあります(>_<)
トイレが苦手で、「一緒に来て」と毎回言っていました。
「〇〇取ってきて」もよく言います。
本を読んだ4月後半から、自分でできることは自分でするように練習中です。
声かけのヒント『子どもの自己効力感を育む本』
不登校関連の本を読み、子どもへの声のかけ方が重要なことは分かりましたが、いろんなシチュエーションで、どんな声かけがいいのか、いまいちつかめない。
不登校についてではないですが、この本を見つけました。
『子どもの自己効力感を育む本』著者:松村亜里
『できても、できなくてもいい、やってみよう』という自己効力感を育てる言葉を伝え始めたことによって、今では集中して学び、難しいことも投げ出さず、できないことでも落ち込まないことが多くなりました。
とありました。
うん、それうちの子に必要です。
(できなさそうなことはやりたくない、できないと途中でめげる、できなかったことで落ち込む、次に挑戦することを避ける…)
親の言葉がけで、子どもに「結果は分からないけど、とりあえずやってみよう」と思える気持ちを育てられるなら、やりますね。
子どもが成功したとき、失敗したとき、宿題を嫌がるとき、などなど、30のシチュエーションでの声かけを紹介してくれています。
「この言葉はNG」「自己効力感をアップするこんな言葉に変えましょう」と具体的に書いてあるので、ふむふむ、と分かりやすいです。
いちばん「ほおー」と思ったのは、失敗したときに原因を考えさせるのではなく、成功したとき、いいことがあったときにその理由を聞くこと。
「どうして今日はできたの?」「どうしてそんないいことがあったと思う?」と聞いてあげることで、子どもは、「今日は勇気を出して最後までやったんだよ。」などと、自分の強み、得意なことを発見して、次もがんばれる力になる。
そうやって自己効力感が高まるそうです。
こちらの本などを参照しつつ、子どもへの声かけや接し方を意識してやっていこうと思います。
ではでは。