HSC(ひといちばい敏感な子)の長女、小学2年生、「学校行きたくない」→保健室登校している話を書いています。
5月26日(木)お昼
長女、給食を食べるかどうか、12時に迎えに行くか、きちんと決めないまま登校していきました。
こちらも若干ソワソワしながらも、迎えに行かないで家で待機。
そうしたところ…
12時15分、電話がかかってきました(^^;
保健の先生でも担任の先生でもない先生。
長女は12時に迎えに来ると思っていたみたいで、今靴箱のところで待ってます、と。
すぐ行きます、と向かいました。
迎えに行ってみると、長女と電話をくれた先生が外で待っていました。
お手数おかけしました。ありがとうございました。と言って、長女と帰りました。
今の先生は何の先生?と聞くと、長女が保健の先生に帰る挨拶をしに行ったら、保健の先生と話をしていた先生がちょうど保健室を出るところで、一緒に靴箱のところで待っていてくれたそう。
迎えが来ないので、電話をしてくれたということのようです。
長女は初めて話す先生だったみたいです。
その先生には本当にお手間おかけしたのですが、長女にとっては、初めての先生と20分くらいそこで話をして待つという、またひとつ対人トレーニングになったかなと。
ありがとうございます。
長女、帰りながら、「給食食べないって言ったやん」と言いつつ、特に機嫌も悪くなく、今日のできごとを話してくれました。
1・2時間目保健室、3・4時間目教室で過ごしたそう。
今日もトマトの観察をしたそうで、「もう一個、ちっちゃいトマトの赤ちゃんができてたんだよ!かわいいの!」と話してました。
運動会については、保健の先生は「保健室で見学していいよ」と言ってくれたそう。
保健室の前でダンス踊ってねーと。
担任の先生からは、見学でよいか、まだ聞いていないそう。
あんなに楽しそうに練習してたのに、みんなと一緒に踊らないのか。
かけっこも出ないと言っています。
走ること自体は嫌いじゃなさそうなんですが、今は他の子と一緒にやる心の準備ができていないということでしょうか。
5月27日(金)
朝
スムーズに準備をして出発。
登校の途中、「今日は給食食べられるんじゃない?」とちょっとプッシュしてみました。
午後の授業がないこと、同じマンションのお友だちの学級閉鎖が終わったので、給食を食べたら一緒に帰れること、を言ってみました。
長女、ちょっと考えて、「献立が何か分からないから、うーん。」
「そしたら、ムリなやつだったら、ごはんだけ食べればいいよ。ごはんでおなかいっぱいで、もう食べれません、と言うとか?」などなど提案してみると、
「うん。今日は迎えに来なくていいよ。」と。
おお、お友だちパワーすごい。
それから、今まで校門まで私が一緒に行っていましたが、今日は少し手前で「この辺で大丈夫?」と長女に聞いて、少し手前で別れました。
様子を見て、ちょっとずつ、ひとりで行けるようにプッシュしてみようと思います。
帰宅後
午後、次女の幼稚園の迎えに行っていると、お友だちのお母さんから「長女ちゃん、うちに来てるから安心してね」とLINEが。
長女には、私が次女のお迎えから帰ってなかったら、鍵を開けて部屋で待っていてね、と言っておきましたが、おお、お友だちと一緒に遊んでるのね。
お友だちの家に遊びに行くのも、4月上旬以来。
同じマンションなので、ちょこちょこ遭遇してはいましたが、遊ぶのは久しぶりです。
私が家に帰ったあと、しばらくしてお友だちと一緒にうちに帰ってきて、今度はうちで遊びました。
エレクトーンを弾いたり、ボードゲームをしたり。
1年生の秋ころから、平日はほぼ毎日一緒に遊んでいたので、前と変わらず遊んでいます。
2年生になって環境が変わったけど、前と同じようにお友だちと遊べるのはいいですね。
ありがたいです。
お友だちが帰ったあと、今日のことを聞きました。
1・2時間目:体育(見学)、3・4時間目:教室、給食:保健室
給食は、「ふわふわどんぶり(親子丼みたいなやつかな?)」と野菜のおかずとお汁だったみたいで、全部食べられたそう。
(食べられるんかい!と心の中でツッコミを入れました。)
1・2時間目のダンスの練習で、列から離れて踊っていたけど、別のクラスの先生から「すごく上手」とほめられたらしく、「うれしかった!」とご機嫌でした。
明日の運動会については、担任の先生から、「長女が見学がいいなら見学でいいけど、もし明日になってやりたくなったらウエルカムだから、明日やりたかったらみんなと一緒にやってね」と言われたそう。
それを聞いて、「なんか、学校って、そんなに融通がきくものなのか…?」と、ありがたい気持ちと、ちょっと複雑な気持ちが。
「見学でいいなら見学したい、けどそんなの無理だから、けっこうがんばって参加している」という子がいそうだけどなー、と。
長女の今のポジションをどうとらえていいのか、少し困惑しています。
アドラー心理学から見る長女の状況
アドラー心理学について何冊か本を読みました。
アドラー心理学の特徴として、心の中を探っていくのではなく、対人関係・人間関係を問題にします。
私たちの言動は、誰もいないいわば真空の中で行われるのではなく、その言動が向けられる「相手役」がいて、その相手役から何らかの応答を引き出そうとしている、と考えます。
人を孤立した個人として見るのではなく、対人関係の中でその行動の意味を見ていくのです。(『アドラー心理学入門』著者:岸見一郎)
長女の『教室に行かない』という言動も、長女と担任の先生とのコミュニケーション、長女とクラスメイトとのコミュニケーションのかたちとして考えるということでしょう。
そして、アドラー心理学では、人の行動を、原因論ではなく、目的論で意味づけします。
「個体の行動には目的がある」ということ。
私たちには、「目指しているもの」があって、それに向かって自分の心身を使っている、という立場です。(『アドラー心理学によるスクールカウンセリング入門』)
長女が教室に行けない原因を考えた場合、
・先生が怒るのが怖い
・クラスメイトが怒られるような行動をする
・クラスの運営方法に慣れていないので不安
・HSCの気質として、教室のあらゆることが気になる
というようなことが挙げられると思います。
この原因やHSCの気質を常にすべて取り除くことはできないので、そうすると長女はいつまでも教室に行けないことになってしまいかねません。
目的論を採ると、長女が教室に行かないことによって、どんな目的を達成しようとしているかを考えます。
私の推測では、
・先生から教室で怒られることを回避すること
・友達が怒られるのを見たり、怒られるのではとヒヤヒヤするのを回避すること
・今のクラスでのやり方が分からず困ったり、クラスメイトから「そのやり方は違う」と言われるのを回避すること
・教室のザワザワする感じを受け取らないようにすること
などかなと。
また、
・教室に行かないことで、担任の先生や保健の先生からの注目を受ける
という目的もあるかもしれません。
原因論を裏返したような感じなだけかもしれませんが(このへんは、目的論についての私の理解不足なのかもしれません)、
目的論を採ることによって、「その目的は、ほかの方法では達成できないのか」を考えることができる。
(悪者探しではなく、できること探しに転換できる。)
また、もっとほかの(もうすこしポジティブな)目的に変えられないか、考えてみることができる
という利点があり、
また、この目的というのは、客観的にどこかに書いてあるようなものではなく、自分で決めているものなので(主体論)、裏を返せば、どんな状況でも、自分でその目的を放棄し、違う行動に踏み切れることになる。
それによって、まわりの状況が変わらなくても、自分で行動を変えることができる、ということも言えます。
このような目的論の考え方をとるとして、じゃあ長女にどんな働きかけをすればいいのか。
そのへんは、アドラー心理学の「勇気づけ」というところに入ってくるのかなと。
とりあえず、今日はもう時間がないので、このへんですみません。
引き続き考えて、また書きます。
ではでは。