HSC(ひといちばい敏感な子)の長女、小学2年生、「学校に行きたくない」からの保健室登校している話を書いています。
6月14日(火) 学校に入れず
朝
「イヤだ、しんどい。」
うん、なにが。
長女、時間割と献立をもってきて検討を始める。
「図工はいく。
国語はスイミーが長いのがしんどい。
算数はいく。」
国語、ひとつの話を何時間もかけて読んでいくみたいで、それがしんどいみたいです。
親が思いつくようなしんどさと、思いつかないようなしんどさがあるんだなと(^^;
まあ、思い通りにならないことはたくさんあるけど、どこまで「それは我慢してがんばろうよ」と言うところなのか、ですね。
大人数で同じことをやる以上、自分のペースに合わない人が多数いる。
それを「自分のペースとか考えたことない」という人もいれば、「自分のペースには合わないけど、まあ大丈夫」とその時間を過ごせるか、「その時間がつらい」となるか、そこも人によるのかなと。
大人でも、話が進まない会議に耐えられる人と耐えられない人がいる、みたいな感じかな?
給食については、昨日先生から電話がありました。
保健室で食べるとき、保健の先生の都合で、教室から保健室に行く時間を今後少し遅めにする。
なので、その間に減らしたいものは減らせますよ、と言ってもらいました。
減らしてもらって、保健室で食べるならいいんじゃないの?
「減らしてから行くと、教室で待たなきゃいけない。」
待つのと減らさなの、どっち選ぶ?
「じゃあ教室で待つ。」
ということで、今日は給食もがんばってみることに。
出発。雨です。
おしゃべりしながら順調に歩いていましたが、
途中で、パタリと足が止まりました。
「やっぱりしんどい。
行きたくない。」
えー。雨の中ここまで来たのに。
進まなくなっちゃいました。
はー。
後ずさりもはじめる。
待って待って。
1時間だけ行く?
保健室で休む?
「行きたくない。」
「そうだ、今日提出しなきゃいけない書類がある。
それだけ出しに行こう。」
(ほんとのことです。私が提出するのを忘れていて、先生から今日出してくださいと言われていたやつ(^^;)
「書類、出すだけだよ。」
ちびちび歩き出しました。
ふー。
長女の歩くのが遅いのでお話。
私「朝は図工やりたいって言ってたやん?
その子はどうするの?」
長女「その子と自分は一緒だよ。」
私「でも、図工やりたいって言ってた20分前の長女が今見たら、『えー、図工やらせてよ』って言ってるよ」
長女「言わないよ、その子と自分は一緒だよ。」
私「じゃあその子はどうするん?図工やりたがってたよ。」
長女「その子はその子でやればいいんじゃない。」
私「でもその子と長女は一緒なんやろ?図工やらせてあげないとかわいそう。」
長女「え、どういうこと。」
私「その子と今の長女は一緒なんやろ、さっき一緒って言ってたやん。」
長女「そうだけど、その子はその子で勝手にやるよ。」
私「じゃあその子に体貸してあげる?」
長女「でも自分は帰りたいし。
あー、頭ごちゃごちゃになってきた。」
とか言いながら、話の方に意識がいって「イヤダ」を一瞬忘れたのか、スピードアップして歩けました(^_^;)
が、やっぱり校門の前で止まってしまい…。
今日はムリっぽいです。
靴箱から入りたくないというので、外から保健室に行ってみました。
部屋はあいているけど、誰もいない。
靴箱の方に回って、職員室か事務室に行く?
と言っていたら、
サポートの先生が通りかかり、「長女ちゃん」と声をかけてくれました。
「おはよー、行こうか」
と誘導してくれましたが。
長女、「今日はしんどいので帰ります。
宿題とプリントを担任の先生に渡してください」
と自分で言ってました。
私もどっと疲れが。
せっかく学校行くつもりで家を出たのに、もうちょっといい感じに学校に誘導できたのでは?とか
(ちょっと敗北感?)
それとは別で、学校はやっぱりダメなのかな、違う場所の方がいいのか、とか。
いつものモヤモヤがよみがえる。
家に帰ると、長女、お父さんに「あれ⁉帰ってきたの?」と言われてました。
しばらくすると長女も元気になって、家で通信教材をしたり、本を読んだりしていました。
午後
お友だちがピンポン。
連絡帳と宿題を持ってきてくれました。
ふつう、学校を休んだら宿題ってないと思うんですが、今日の分、ちゃんと宿題出てました。
お友だちが「遊べる?」と聞いて、長女も「いいよ。」
一緒に宿題をして、遊びました。
こんなのを見ていると普通なんだけどな。
学校の中は、またちがうということでしょうかね。
6月15日(水)
朝
「行きたくない」
「学校いや」
今日も休むか、と危機感。
かなり「行きたくない」に傾いていました。
今日は歯科検診があります。
なぜか、歯科検診は受けないとダメだと思ったようで、
「歯科検診は行く」
歯科検診は2時間目。しかし、途中から行くというのは「やっぱり行かない」というリスクが高い。
それに、次女が「お姉ちゃん休んでずるい。自分も行きたくない」と言い出すリスクも。
できたら朝はいつもどおり出発したい。
「2時間目終わるのは何時?」
歯科検診、2時間目だけじゃ終わらないかもしれないから、少し余裕をもって帰る時間を決めておこう。」
ということで、11時半に帰る、と決めました。
「とにかくあんまり遅くなると、学校から電話かかってきちゃうから、まずは出発しよう」とプッシュして出発。
出発できたけど、まだひとつ問題が。
「歯科検診で保健の先生がいないから、保健室にいられない。」
「別の先生が来てくれるんじゃないの?」
「保健室を閉めちゃうときもあるから。」
「そうなんや。別の部屋を用意してくれることもあるやん?」
「うーん」
と、やはり保健の先生と保健室で過ごすのとは安心感が少し違うみたいです。
調子のいいときはそれでよくても、今日はダメみたい。
「じゃあもう教室にいた方が楽なんじゃない?」
と言ってみましたが、朝、直接教室に行くのには抵抗があるみたい。
校門の前で止まってしまいました。
誰かいたらイヤダ、と言って、靴箱から入るのはイヤ。
今日はサポートの先生の姿も見えませんでした。
校庭の方から、保健室を見に行ってみる。
扉は開いているけど、先生の姿はなく。
靴箱の方に回りました。
誰もいないけど保健室に行くか、職員室で誰か先生に声をかけるか、教室に行くか。
どうしようか…と言っていると、
長女、泣き出してしまいました。
しくしく、静かーに泣いています。
しばらく止まって泣いていると、校長先生が事務室の窓から
「おはよう、待ってたよ」
と声をかけてくれて、出てきてくれました。
「保健の先生が歯科検診でいないから、別の先生が保健室で一緒にいるよ」と言って、連れて行ってくれました。
私も帰りながら、泣けてきちゃいました。
毎日「学校イヤだ」って言っている。
イヤなところに毎日行かなきゃいけないのは、私が別の場所を用意してあげていないからか。
学校の隅っこの方で、出られる授業だけ出る、みたいな感じでいいのかな。
もっと主体的になれる場所に移った方がいいのでは。
いろんなことがぐるぐる。
夫がまだ家にいたので、少し話。
「今日は靴箱のとこで泣いちゃってた。
今日は保健室の先生がいないっていうのが大きいと思うけど、毎日学校イヤだと言っている。
前に落ち着いているときに長女と話したときには、「自分でやることを決めたい」と言っていた。
カリキュラムとか、どうやって進めるかとか。
エレクトーンで言うと、グループレッスンじゃなくて個人レッスンがしたい、みたいに。
幼稚園みたいなのがいい(モンテッソーリの幼稚園でした)と言ってた。
各自、自分の興味があることを選んで集中してやる。
自分で進めてわからないところがあったら、先生に聞く
ほかの子がやっていることに興味を持つこともあって、ほかの子と一緒にやることもある。
長女が今の学校、どれぐらいダメだったらそういう別のところ考える?」
夫「うーん、どれぐらいダメだったらと言われても…」
と困ってましたが(^^;
まあ、そうですね。
夫「でも、先生が怖いとか友達が、というんじゃなくて、それはもう根本的な話だよね。中学も高校も大学も、そういう感じじゃない?」
「うん。ふつうの公立私立はそうだよね。
でも、ホームスクールでやっていても、そのあとやっぱりひとりだとつまらない、って学校に戻る人もいるみたいだよ。」
夫「ふーむ」
という感じで、朝の話はおしまい。
家から行ける範囲で、オルタナティブスクールが一つあって、そこに見学に行ってもいいなとは思うのですが。
長女が「こっちがいい」となると、今の学校に対してがんばる気持ちもなくなってしまうんじゃないかと。
まだ親の方でオルタナティブスクールに通わせる覚悟ができていないです。
親だけで一度見学に行ってみてもいいかもしれない、と思いました。
11:30
迎えに行くと、長女、そんなに暗くない顔。
どこにいたの?
「1時間は保健室。2時間目は歯科検診。3時間目は教室。」
ふむ、なんかいつもどおりだ
保健の先生に少ししか会えなかった、と残念そうでした。
「国語は発表もしたよ」
へー。どんな?
「スイミーのプリントがあって、ここに当てはまる言葉は何でしょう、みたいなやつ」
そんなんがあるんや。
「今日出といてよかった。まだスイミーで発表してなかったから。」
発表したいの?
「ううん、単元ごとに1回は発表しないといけないの。
まだ発表してない人は最初に名前を読みあげられるの。」
はー、そんなルールがあるのね。
長女、そういうルールに適応したい部分もあるし、しんどい部分もあるし、ということか。
今後どうなるのか、学校に適応していくのか、やっぱり無理となるのか。
ではでは。