HSC(人いちばい敏感な子)の長女、小学2年生、「学校行きたくない」からの保健室登校している話を書いています。
10月3日(月)
朝
次女が運動会の振替休日で休みなので、「行きたくない」っていうかなと思ったけど、割といけそう。
給食と5時間目は出たくない、と言っている。
4時間目に体育がある。
体育、出られるか実験してみる。
「体育、体操服に着替えるで1ポイント、体育やるで1ポイント。そしたら午前中の4時間で5ポイント取れる。それでごほうびゲットでどう?」と持ちかけてみる。
かなり迷っていました。
葛藤してちょっと泣いたり。
でも「それでやってみる」と。おお。
体育に出るの不安だから、連絡帳書いてほしい。
というので、書いて行きました。
「今日は体育をがんばりたいようですが、みんなと一緒にやるのが不安なようです。
本人と参加の仕方を話していただけると大変ありがたいです。いつもすみません」
と書きました。
勇気を出す練習だったんだ
長女と学校まで歩きながら、
「学校に行くのは、勇気を出す練習だね」と話しました。
もし今後、学校を変わるとしても、変わった時にはまずは馴染めないだろうし、しんどいこともたくさんあると思います。
家で落ち着いて学ぶという選択肢もあると思うけど、4月の最初に学校に行けなくなった時の長女の様子を思い出すと、なにに対しても怖くなってしまう感じ。
「習いごとも行きたくない、常にお母さんと一緒じゃないと不安。」というような感じになりました。
ちょっとずつでも、毎日勇気を出す負荷をかけることで、勇気の筋肉みたいなのが育つんじゃないかな、と思いました。
そのために、「今の学校に少しがんばって行き続けることで、勇気を出す練習をしてる、勇気の筋肉を育ててるんだな」と最近整理がつきました。
お昼迎え
出てきました。
体育どうだったかな?
「全然できんかった」
あれ、やっぱり見学したかな?
と思いきや、「マット運動、前回りもできんくなってた」
おおお、やったのね。
保健室で体操服に着替えて、体育はみんなと一緒にやったそう。
「幼稚園のときはマットで前回りもできたし、台上前転(跳び箱の上で前回り)もできたのに、今日はできなくなってた」
とがっかり。
家でやってみよう、と言いながら帰りました。
体育の時間、先生はけっこう怒るそうなのですが、(子どもたちがワイワイなってるのを並ばせたりするため?)
「今日は全然怒らなかった」だそう。
先生方も長女が参加しやすいようにしてくれたのかな?
学校がんばり表
規定コマ数 7
目標コマ数 5
参加コマ数 5 ➡ごほうびゲット!
文房具のくじ引きで、欲しかったペンケースが当たりました✨
【今日がんばったこと】
体育に出るのをがんばった。先生が怒らなくてよかった。
【今日をやり直すならやってみること】
児童朝会(児童会の子主催の集会)を保健室の隣の部屋で見たけど(体育館でやっているのが中継されるらしい)、教室に行って見ればよかった。
ほー。前向き。
10月6日(火)
いつも朝だいたい自分で起きてくるのですが、なかなか起きない。
「気持ち悪い」
ごはんは半分くらい食べましたが、元気がありません。
休んでも遊べないよ。寝ておかないとダメだよ。
2時間だけ行ってミニごほうびする?
などとためしに言ってみましたが、今日は首をフリフリ。
「行きたくない」と言うとき、「でも行かなきゃ」というので葛藤して泣くことが多いのですが、今日は「行けない、無理」となんだか交渉の余地がない感じで。
今日は何を言っても無理かな?と感じて、お休みしました。
少し寝室で静かにしていたあと、「おなかがすいた」と朝ごはんの続きを食べて少し元気に。
「3、4時間目の図工だけ行く?」と聞きましたが、これも首をフリフリ。
あしたは行く、と約束して、今日はゆっくりすごしました。
10月4日(水)
朝
「給食食べない、午後は出ない、ごほうびいらない」
で出発。
今日のことはもうよくて、明日の午後、授業参観があるのですが、そっちの方が気になっているみたい。
「給食がムリだ、掃除は先生が怒る」とぶつぶつ言いながら登校しました(^^;
お昼
出てきました。
1時間目は保健室ですごし、体育は見学したみたい。
私「5、6時間目行かないの?」
長女「行かない。行ってもごほうびもらえない」
私「体育出てればごほうびもらえたね。出ておけばよかったね」
と言ったとたん、長女、テンションだだ下がりで、家に帰っても沈んでました。
授業に出ないとなにも得られない、ということで、少しがんばる気が出るのか?
実験ですね(^^;
次女迎えのあいだはお留守番。
「早く帰ってきてね」としょんぼりしてました。
長女にとっては、次女の迎えに行くのは楽しいこと。
連れて行ってしまうと、
「お昼までで帰る」
→「一緒に次女の迎えに行けてうれしい」
という正の環境変化が起こり、「お昼までで帰る」という行動が強化されて繰り返すようになってしまうので、ここは我慢。
次女が帰ってくると、次女と一緒に友だちの家に遊びに行きました。
学校かんばり表
規定コマ数 8
目標コマ数 6
参加コマ数 3 ごほうびはなし
【今日がんばったこと】
国語の発表をがんばった。読むのに手を挙げて発表した。
(発表していない人はチェックされて、促されるみたい。
先生に言われる前に発表するのをがんばったらしい。)
【今日をやり直すならこうする】
1時間目の算数出ればよかった。
(そしたら56時間目行けばごほうびもらえたもんね)
自分の中で、「学校は勇気を出す練習の場所」と整理がつきました。
ごほうびも、勇気を出すためのきっかけかな。
アドラー心理学でいう「勇気づけ」は、「何がその子にとって勇気づけになるか分からない。いろいろやってみるしかない」という感じだったと思う。(本を読んで私が理解できた範囲だとそんな感じ。)
ごほうびという現実的なメリットによって、「勇気づけ」がすごくスピードアップして、勇気を出す練習がたくさんできるなら、それもいいんじゃないかな。
ということでこのへんで。
ではでは。