前回の記事で、
子どもすねた顔も、怒りの口調も、すべてが親に向けられた最高の「愛情のプレゼンテーション」だと思おう
という話を書きましたが、そのあと思い出したことがあったので、今日はその話を。
スクールカウンセラーの方の講演 心の不調は体に現れる
以前、臨床心理士でスクールカウンセラーをしているの方の講演を聞く機会がありました。
大人でもそうですが、子どもは特に、心と体は一体で、緊張、不安、疲れなどから、体の不調を訴えることがやはりよくあるそうです。
・咳や過呼吸の発作が出る(呼吸器系)
・おなかが痛い、吐き気がする(消化器系)
・頭が痛い(神経系)
・慢性じんましん、円形脱毛症(皮膚系)
・めまい、耳鳴り(耳鼻咽喉科領域)
・その他、発熱、ふらつきなど
その場に参加していた大人たちにも、思い当たるところがあるか尋ねられました。
私は、最近ではほとんどありませんが、働いていた時は、じんましんがひどかったのと円形脱毛症になったことがあります。皮膚系ですね。
ほかの人たちも、おなかが痛くなる、とか、めまいがする、とか、それぞれ。
人によって、どこに出るかは違うんですね。
でも、そこにいた全員、自分はこれ、というのがありました。
それだけ、心と体はつながっているんですね。
でも、それが分かった上で、心がけてほしいことがあるそうです。
まずは、子どもが訴えている「体の不調」に対応した問いかけをしよう
体の不調を訴える子どもから話を聞くときは、
原因を心理的なものばかりに求めず、まずは、身体的(医学的)にちゃんと対処する
すぐに心の中に立ち入るのではなく、体の不調を訴えているのだから、ちゃんと体の話を聞く
ということでした。
朝、「おなかが痛いから学校に行けない。」という子どもに対して、「学校で何かあったの。」と返すのではなく、
「いつから痛いの。どんなふうに痛いの。どうすれば楽になるとかあるの。」
などと、子どもの訴えにちゃんと対応した問いをまずはしてほしいということでした。
そして、必要なら、ちゃんと病院に連れていってほしいということでした。
そのカウンセラーの方の経験では、不登校で、朝になると頭が痛いと訴えていた子に脳腫瘍が見つかったことがあったそうです。
まずは子どもの訴えに対応した話をして、そこから、いつ不調になるか、ひどくなるときはいつか、楽になるときはいつか、などと話を進めていって、子どもの体験と感情と体の不調のつながりを明らかにしていくということでした。
まとめ 子どもの感情の嵐に反応するのではなく、子どもの訴えにちゃんと反応しよう
子供が怒ってきたり、反発してきたりという部分は、親への愛情プレゼンと思って一歩引いて、かわいいなあと眺めつつ。
親は、感情的に反応せず、子供の訴えている内容をちゃんと聞く。
子どもの訴えに対応した問いをする。
そこから話を広げていく。
ということなのかなと。
難しそうですけど(^^; そういうことを考えました。
お読みいただきありがとうございました!