前回の続きです
認知症について調べた
母の言動がなんだか怪しいなと思ったころから、少しずつ認知症に関する本を読みました。
お医者さんが書いたもの、当事者の人が書いたもの、家族が書いたものなど。
そこで分かったこといくつか
・認知症は、何年かかけてゆっくりと進行する
・いちばん信頼している人に辛くあたることがある(「あの人が財布をとった」と言ったり)
・認知症だから、何も分からない・何もできないというわけではない
・軽度認知障害の場合、早めに投薬すれば、進行を遅らせることができる
父に、近くで受診できるところがないか探してみて、ということも連絡しました。
でもなんか、それぐらいしかできないのかなーと。
このまま、何年かかけ進行していくんだ。
そんなとき、Kindleのおすすめに出てきたこの本。
『なぜ水を飲むだけで「認知症」が改善するのか』 山下哲司
水を飲むだけで認知症が改善する?
うーん、怪しい…
水ビジネス?
この水を飲めば治ります!
つきましては、こちらの水をご購入ください!
みたいな?
おすすめに表示されているのを何度かスルーをしてましたが、
Kindle Unlimited だし…
まあ…ちょっと読んでみるかと。
それが、
「認知症は治る」という内容。
ほんとに?なおるの?
他の本には、「こうすれば進行を遅らせることができる」「この薬で進行を遅らせることができる」ということはありましたが。
「治る」とは書いていませんでした。
どうすればいいかと言うと、
「一日1.5リットル~1.8リットルの水を飲ませる」
水を十分に飲むだけで、認知症の症状の8割はなくなる、というんです。
著者は、全国展開しているデイサービスの介護施設の経営者。
そこでは、長年にわたって「十分な水分摂取のケア」が実践されていて、目の前で認知症の症状が消えていくのを日々見ている、と言います。
で、どんな水を飲めばいいの?
「水道水でもお茶でもコーヒーでもジュースでもいいから、とにかく水分を飲ませる」
え、なんでもいいの?
なんかこの人の売ってる水を買わなくていいの?
なんでもいいから水を飲むだけで改善するなんて、まさか。
どうして水を飲ませると改善するのか?
そもそも、認知症というのは、
「物わすれ外来」などと名前がついているように「記憶障害」と誤解されているところがあるが、
まさしく「認知機能の障害」。
認知機能というのは、「ここがどういう場で、自分がなぜここにいて、何をすればいいかがわかる」ということ。
その機能が低下して混乱し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態が認知症だ、ということ。
そして、認知機能は「意識」を土台として形成されている。
意識レベルが低く不明確な状態では、認知機能は働かない。
で、意識がはっきりとしていることが重要なのだけど、
水分不足は、意識障害を引き起こす。
脳の80%は水分で、わずかな水分不足でも、意識障害を引き起こすリスクが高まる。
体に必要とされる水分量の2~3%が不足すると、意識レベルが低下して、意識障害の症状が出ることが分かっている。
つまり、認知症の症状は、脱水からくる意識レベルの低下によって起こっていることが大半だということ。
認知症とは単なる「脳の脱水状態」が引き起こす症状とも言えます。
ならば、十分な水分を摂取すれば、意識も認知機能も活性化して認知症の症状は改善・消失するということになる。
なるほど 分かる気がする
意識レベルが下がっている。それで認知ができない。
意識レベルが下がって、正常な認知ができない状態って、自分でも思い当たるところがあるような。
寝そうになるのを我慢しながらスマホでDuolingo(英語のアプリ)やっていて、画面に出ている選択肢がもう何が書いてあるかわからない。手が勝手になんか押してる。というときとか。
酔っぱらって(最近はほとんど飲みませんが)、振られている話題と違うことしゃべってて、「あれ、何の話だったっけ?」とか。
母の状態って、こんな感じ?
水を飲んで意識レベルを上げれば、「書いてあることが分からない」とか、「話がつながらないことを言う」とか、なくなるのかな。
水を飲んで悪いことはない
水を飲むだけですから、副作用もありません。
高い水を買う必要もない。
飲む量も、1.5リットル~1.8リットル、と「そんなの絶対ムリ!」という量ではない。
認知症かどうかにかかわらず、熱中症予防からも、高齢者は水をたくさん飲むことが推奨されている。
厚生労働省からも、こういうのが出ている。
体の中の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となります。
健康のため、こまめに水を飲みましょう。
うん。まずやってみよう。と思いました。
水を飲んでもらうためにやったこと
・実家に帰省している間は、私も母と一緒に水を飲みました。
おはようのあと、ごはんのとき、お茶の時間、お風呂の前、お風呂のあと、寝る前 などなど
「水を飲むと、体にもいいし、脳にもいいんだよ」と説明して、一緒に飲みました。
コップに入る水の量を測って、「意外と少ないから、このコップだと3杯で500ミリリットルだね」とか確認したり。
・朝、昼、夜、各500ミリリットルを目標に、飲んだら色を塗る表を作成。
帰省している間は、水を飲んだら母と一緒に塗って、あとは父にお願いしました。
・家に帰ったあと、経口補水液をアマゾンで箱買いして実家に送付。
・本も読んでもらった方がいいかなと、本2冊を実家あてに送付。
・ときどきテレビ電話やLINEで話して、最後に「水ちゃんと飲んでねー」と付け加える。
何か変化があるといいな。
また近いうちに様子を見てきたいと思います。
ではでは。