子供が小学校になると、学校で読み聞かせのボランティアを募集していませんか。
私は2年間読み聞かせボランティアをやって、「また来てほしい!」と子どもたちから言われるようになりました。
私がやってみたこと、おすすめの本、失敗談もご紹介します。
こんなこと考えて読んでます
私が読み聞かせの準備のときに考えるのは、子どもたちがただ聞くだけじゃなく、子どもたちに声を出してもらうこと、一緒に参加してもらうしかけを考えています。
学校って、黙って先生の話を聞く、じっとしておくことが多いので、先生じゃない保護者がやる読み聞かせの時間ぐらいは、にぎやかに自由に発言したり、わくわくざわざわなってほしいなーという気持ちがあります。
また、自分としても、子どもたちの反応があった方が断然やりやすいです(*^^*)
また来て!と言われるしかけ
そういうことを考えて、やってみたしかけをご紹介します。
・絵本を読んで、絵本の内容についてクイズを出す
・絵本を読むとき、わざと間違えて、子どもたちに突っ込んでもらう
・絵本の中の言葉を一緒に言ってみる、動く、やってみる
・何冊か持って行き、どれを読むか子どもたちに決めてもらう
・絵本の内容について、子どもたちの経験を話してもらう
読んだ本と子どもたちの反応
読んだ本と子どもたちの反応を書いておきます。
まったく同じ本にしなくても、本を探したり、読むときの参考にしてもらったらうれしいです。
低学年
【そらまめくんのベッド(なかやみわ)】
図書館で大型絵本を借りていきました。
読む前に「あとで本の中からクイズ出すから、よく見といてね」と言っておきます。
絵本の中に出てきたものについてクイズ。
「どんな虫がいた?」「グリーピースくんのベッドはどんなんだった?さやえんどうさんのは?」「どんな楽器があった?」「最後のページのあと、どうなると思う?」など。
(準備のために自分でも絵をじっくり見ましたが、絵本って、お話に関係あるところ以外にもいろんなものが描かれているんだなーと発見になります。)
みんな口々に答えてくれました。
低学年の子たち、めっちゃ反応してくれるので、こちらもうれしいです。
【もこもこもこ(谷川俊太郎)】
擬態語が楽しい絵本。
文字の部分を付箋とマスキングテープで隠していって、「みんなでどんな音がしそうか考えて言ってみて」というのをやりました。
この日はちょっと失敗で、「この本もってる!」という子がいて、その子が全部本のとおりのことを言ってしまう💦
それだけいっぱい読んで覚えてるって素晴らしいことです(^^;
でもまあ、ほかの子も「ここはバーンって感じ」「ぽちょ、かな?」とか反応してくれました。
日本語って擬音語、擬態語が楽しいですよね。
子どもたちとそれを楽しめればいいかなと思います(*^^*)
【スイミー(レオレオニ)】
読んだのは3年生で、2年生のとき学校の学習発表会でスイミーの音読劇をやった子たち。
スイミーのひとつひとつをだいたい覚えているという前提で読んできました。
「練習してきたけど、読み間違えちゃったら教えてね」と言って、1ページに1まちがいぐらい盛り込んで読んできました。
たとえば、
小さな魚のきょうだいたち→ 大きな魚のきょうだいたち
コンブやワカメの林→ モズクやメカブの林
そのときスイミーは見つけた→ そのときピグミンは見つけた
そうだ!→ パンダ!
などなど。
みんな目キラキラして突っ込んでくれました。
子どもって、大人の間違い指摘するの楽しそうです(^^;
最後のページはみんなで声を合わせて読みました。
(間違った読み方の全文は、こちらのエントリに入れています↓)
スイミーについて考えたことはこちら。
この時は、子どもたちスイミーについて子どもたちがほぼ覚えているという状態でしたが、ふつうはそこまで覚えていないかなと。
そういう場合は、みんながよく知ってる話、たとえば「おおきなかぶ」「ももたろう」などで「かぶ」を「かぼちゃ」とか、株をひっぱる動物を変える、桃太郎のおともの動物を変えるとか、そういうことができるかなと思います(*^^*)
そうやって桃太郎を読んだ日もありました。
【桃太郎(新・講談社の絵本)】
桃をみかん、犬をねこ、などと間違えて読んで、突っ込んでもらいました。
この本については、絵がものすごく特徴的。
日本画家の方が描かれたとか?
表紙を見せたとたん、「かっこいい!なにそれ!」と絵だけですごい力。
なので、間違えるのは最初だけにして、あとは絵を味わいながら普通に読みました。
みんな絵の周りに寄ってきて、「この鬼の色すごい」とか、本自体にすごく食いついてくれました。
目が見えない人ってどういう感覚なのか、どんな生活をしているのか?
ちょっと重くなりそうなテーマですが、さすがヨシタケシンスケさん、おもしろく伝えてくれます。
普通に読んでもググっと集中してくれます。
この日は、読み終わったあと、みんなで少しレクリエーション。
「目をつむったまま、お道具バッグからクーピー出せる?」
お、みんなわりと簡単に出せてます。
「お道具バッグは机の左にかける」と決められているというのもあるんでしょう(^^;
それからもう一つ。
「目をつむったまま、赤色のクーピー出せる?」
見えないと、色が分からないよね。むずかしいよね!
ということで終わろうと思ったのですが、3分の1くらいの子が「できた!」と取り出せてました。
何でできるの?と、こちらがびっくり。
クーピーの箱に書いてある色の順番が、赤がはじっこ。
そのとおりに並べていて、それをわかってる子は、目をつむったままでも取り出せたようでした。
うちの長女も取り出せてました。
家に帰って聞くと、「緑とかだったら無理だったかも」ということでした。
次にやるなら、赤と緑、両方やってみると楽しいかも、と思いました。
高学年
高学年では、
・どの本を読むか、子どもたちに決めてもらう
・読む前に、その本のテーマについて自分の経験を話してもらう
というのをやってみました。
【世界を変えた100人の女の子の物語】
国際女性デー(3月8日)の近辺の読み聞かせの日に読みました。
でも最初にそれを言っちゃうと、なんか道徳っぽくなっちゃうので、女の子もこんなワクワクする仕事している人いるよ!という紹介のような形で入りました。
海賊、スパイ、古生物学者、宇宙飛行士
などなど。
事前にいくつか(この日は3つ)ピックアップしておいて、どれにするか子どもたちに決めてもらいました。
代表の子のジャンケンの結果、ナスカの地上絵を発見し研究した女性マリア・ライへのところを読みました。
【社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!(ちきりん)】
5年生に読みました。
読み聞かせの前に、「海外旅行行ったことある?」と聞くと、7、8人手が上がりました。
ハワイ、シンガポール、フランスなど。
コロナの前に行ったのかな?意外と多くてびっくりしました。
「フランスってサッカーのエムバペの?」などと子どもたち同士でワイワイお話。よかったです(*^^*)
失敗としては、来年度、お札が変わるしということで、「伊藤博文がお札から消えたワケ」というところを読んだのですが...。
(お札に描かれている図柄は、その国の歴史、他国との関係、宗教などが反映されているという考察。すごく面白いです)
なのですが、5年生ってまだ歴史やってないみたいで💦 塾に行ってる子や歴史好きな子は興味をもってくれたみたいですが、全体的に、まだ難しかったかな?という反応でした。
今後何かのひっかかりになればいいなということで、種まきとしてヨシとします(^^;
自分の子がまだ低学年なので、高学年に読むものは選ぶのが難しいです。
ほかの方の話を聞くと、「高学年は勉強も難しくなって、生活面も忙しいから、小さいときに読んだ懐かしい絵本でリラックスしてもらうのもいいよ」と教えてもらいました。
なるほど。高学年だから読みごたえがあるもの、じゃなくていいんですね。
読むだけで精一杯!でも大丈夫な絵本
子どもたちが楽しそうにしてくれるので、クイズとか読み間違えとかやりたいけど、正直準備がしんどいときもあります。
最近絵本の講演を聞きに行って、いい本を教えてもらいました。
【ねえ、どれがいい?】(ジョン・バーニンガム)
本の中にもう「どれがいい?」という呼びかけが書いてある😁
「たべなきゃならないとしたらどれがいい?
クモのシチュー、 カタツムリのだんご。
むしのおかゆ、ヘビのジュース。」
こんな感じのがたくさん。絵はほっこりかわいい系です。
子どもたちすごく楽しんで答えてくれるみたいです。
私も次これを読んでみようと思います。
読み聞かせボランティア、楽しんでやってみてくださいね。
ではでは。
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